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花粉症OTC抗ヒスタミン薬アレグラクラリチン

日本で買える花粉症薬 — アレグラ・クラリチン・アレジオン完全ガイド

日本の薬局で買える代表的なOTC花粉症薬(アレグラFX・クラリチンEX・アレジオン20)を薬剤師がわかりやすく比較。眠気・用法・買い方まで解説します。

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さくら(日本の薬剤師)
公開日 2026-04-23

日本で買える花粉症薬 — アレグラ・クラリチン・アレジオン完全ガイド

日本に来てから目がかゆい、鼻水が止まらない、くしゃみが出る——それは花粉症(Japanese hay fever)かもしれません。

日本では2月〜5月にかけてスギ花粉ヒノキ花粉が大量に飛散します。初めて日本の春を経験する外国人が突然発症するケースも珍しくありません。

この記事では、日本の薬局で処方箋なしで買える代表的な花粉症薬3つを、薬剤師の視点で比較・解説します。

花粉症薬(第2世代抗ヒスタミン薬)とは

花粉症の薬の主流は「第2世代抗ヒスタミン薬」と呼ばれるタイプです。第1世代(古いタイプ)に比べて眠気が出にくく、効果が長持ちするのが特徴です。

日本の薬局で買える代表的なOTC(市販)第2世代抗ヒスタミン薬には、以下のようなものがあります。

商品名 成分名 1日の服用回数 分類
アレグラFX フェキソフェナジン塩酸塩 1日2回 第2類医薬品
クラリチンEX ロラタジン 1日1回 第2類医薬品
アレジオン20 エピナスチン塩酸塩 1日1回 第2類医薬品

いずれも第2類医薬品に分類されており、薬剤師または登録販売者がいる薬局・ドラッグストアで購入できます。

アレグラFX(成分:フェキソフェナジン)

こんな人におすすめ:仕事・運転で絶対に眠くなりたくない人。

アレグラFXは海外でもAllegraの名前で広く販売されているため、海外からの訪日客にもっとも馴染みがある花粉症薬のひとつです。

  • 1回1錠、1日2回(朝・夕)の服用
  • 眠気が非常に出にくい設計
  • 車の運転に関する注意書きがない(添付文書より)
  • 15歳以上から服用可能

空腹時でも食後でも服用できますが、グレープフルーツジュースと一緒に飲まないよう注意してください(吸収に影響する可能性があります)。

クラリチンEX(成分:ロラタジン)

こんな人におすすめ:1日1回で済ませたい人。海外でClaritinに慣れている人。

クラリチンも海外でClaritinとして長く使われてきた薬で、日本でも2017年にスイッチOTC化され、2021年に第1類医薬品から第2類医薬品へ移行しました。

  • 1回1錠、1日1回、食後に服用
  • 眠気が出にくい
  • 15歳以上から服用可能
  • 第2類医薬品(薬剤師または登録販売者から購入可)

持病や併用薬がある場合は、購入時に薬剤師・登録販売者に相談してください。英語で対応可能な店舗を選ぶか、翻訳アプリを活用すると安心です。

アレジオン20(成分:エピナスチン)

こんな人におすすめ:寝る前に1回飲んで翌日1日カバーしたい人。

アレジオン20は日本で開発された抗ヒスタミン薬です。

  • 1回1錠、1日1回、就寝前に服用
  • 効果は約24時間持続
  • 15歳以上から服用可能

「夜に1回飲むだけ」というシンプルさが支持されています。

眠気・副作用について

第2世代抗ヒスタミン薬は第1世代より眠気が出にくいとはいえ、個人差があります。添付文書では以下の注意が示されています。

  • アレグラFX:機械操作・運転に関する明確な禁止表示なし
  • クラリチンEX:服用後は自動車運転に十分注意
  • アレジオン20:服用後は自動車運転等に注意

はじめて服用する場合は、休日や自宅にいる日から試すことをおすすめします。

その他の一般的な副作用として、口の渇き・頭痛・軽い胃の不快感などが報告されています。違和感があれば服用を中止し、薬剤師または医師に相談してください。

日本の薬局での買い方

薬剤師・登録販売者への伝え方(日本語フレーズ)

  • 「花粉症の薬がほしいです」(Kafun-shō no kusuri ga hoshii desu.)
  • 「眠くならない薬はどれですか?」(Nemuku naranai kusuri wa dore desu ka?)
  • 「1日1回のものがいいです」(Ichinichi ikkai no mono ga ii desu.)

購入時に伝えるべきこと

  • 他に服用中の薬がある場合(特に他の抗アレルギー薬・風邪薬)
  • 妊娠中・授乳中の場合
  • 持病がある場合(肝臓・腎臓の病気など)

処方箋がなくても買えますが…

症状が重い場合や2週間以上続く場合は、耳鼻科を受診して処方薬(より強い薬や点鼻薬・点眼薬)を検討することをおすすめします。日本では健康保険証があれば自己負担3割で受診できます。

同じような名前に注意

日本の医薬品は1文字違いで成分が全く異なることがあります。購入時は商品名とパッケージの成分名の両方を必ず確認してください。

  • アレグラFX(フェキソフェナジン) ≠ アレグラジュニア(子ども用・成分同じだが用量違い)
  • アレジオン20 ≠ アレジオン10(成分は同じだが用量が半分)

よくある質問

Q. 海外から持ってきた花粉症薬を日本で使ってもいい? A. 個人使用の範囲(通常1ヶ月分程度)なら持ち込み可能ですが、日本で禁止されている成分が含まれていないか事前に確認してください。

Q. 毎日飲み続けても大丈夫? A. 花粉シーズン中(2〜5月)は毎日服用が一般的です。ただし、市販薬の説明書に従い、症状が改善しない場合は医師に相談してください。

Q. マスクは効果がある? A. 花粉の侵入を減らす効果があります。日本の薬局では花粉対策マスク・目薬・鼻スプレーも充実しています。

出典

  • アレグラFX 添付文書(久光製薬)
  • クラリチンEX 添付文書(大正製薬)
  • アレジオン20 添付文書(エスエス製薬)
  • 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
  • 厚生労働省「一般用医薬品の適正使用について」

免責事項:本記事は情報提供を目的としたものであり、医学的助言に代わるものではありません。薬の服用に関しては、必ず薬剤師または医師にご相談ください。

著者について

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さくら
日本の薬剤師(Licensed Pharmacist, Japan)

薬学部卒。臨床経験13年以上(病院薬剤師2年、調剤薬局11年:面分業薬局・小児科門前薬局・在宅医療を経験)。現在も調剤薬局に勤務しながら、副業として医療系の記事執筆を2年ほど続けています。本サイト「AskJapanPharmacist」は、日本のOTC薬・薬局情報を海外の読者にも届けたいと、新たに立ち上げたプロジェクトです。

得意分野: OTC医薬品の選び方/処方薬の患者向け解説/小児・在宅医療現場の実務知見

編集ワークフロー

本ブログのすべての記事は、日本の薬剤師「さくら」が執筆・確認しています。英語版・簡体字中国語版は、AI翻訳支援ツールで一次原稿を作成し、公開前に薬剤師本人が内容を確認しています。薬機法・PMDA情報との整合性チェックもAI支援を活用し、最終責任は薬剤師本人が負っています。